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当相談室の経緯⑫

~依存症からの回復過程より~

 依存の問題(アルコールや他の薬物など)には難しいものがあります。当相談室でも、この問題の相談を受理し、対処の方向性を示しています。依存の問題は、単に本人だけの問題ではなく、本人を取り巻く身体的・精神的・心理的側面や家族的・環境的・社会的側面に至るまでの困難な問題を含めてトータルな支援方法を考え、実践していくことが必要です。また、本人を支援する社会的資源不足や本人自身の否認の問題、高齢化や重篤化の問題、アルコールや薬物の併用化の問題などが回復をさらに困難にしていることも見逃せません。

 その意味では、回復するための絶対的条件は、依存から脱却すること(依存を絶つこと、断酒・断薬)にあるとはいえ、本人の回復へのサポート方法も多様性を帯び、個々人の課題も山積している現状があります。

 私はかつて生活保護法に基づくアルコール依存症リハビリ施設に勤務し、2003年1月から1ヶ月あまり、アメリカ・カリフォルニア州ランチョ・ミラージに位置するベティ・フォード・センター(BFC=アイゼンハワー医療センター内の薬物依存症専門治療センター)でPIRプログラム(外部専門家実習プログラム)の研修を受けてきています。このプログラムには、入院患者プログラムと家族プログラムの二つがあり、両プログラムに参加しました。日課には、運動を含めた各種セラピー・ミーティング・講義・実習活動などがあり、個々人に合ったプログラムが用意されていました。そして私を含めて3人(メキシコのソーシャルワーカー、アメリカの医学生)の実習生には、スーパーバイザーがついてくださり、厳しい毎日の振り返りが功を奏しました。

 今でも、この海外研修は相談を受けるにあたって大いに役立っていることは、言うまでもありません。ここで、当相談室の経験から回復への提言をします。

「自助グループの活用=人の体験を聞くこと=自分の体験を語ること=グループセラピーの大切さ」、「回復を信じ謙虚な気持ちで歩むこと」、「スポンサー=回復のステージにいる人=話し、助けを求めることの大切さ」、「回復に役立つ本を読むことの大切さ」、「毎日、日誌をつけることの大切さ」、「自己の振り返りと気づきの大切さ」などです。

 回復には時間がかかります。本人や家族の方にも回復を信じていただき、双方の言い分をよく傾聴しながら、本人に合ったアドバスを進めてまいります。

 

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