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世相観①

 ゴールデンウイークも後半に差し掛かり、あと少しで終わろうとしています。どこへ行っても人・ひと・ヒトで大賑わいです。平和で穏やかな世の中と実感します。老いも若きも子供なども、みんなみんな、思い思いの様相で笑顔に満ち足りています。大型連休という喜びに浸れることは、幸せなことです。連休明けは、また仕事に学校にと、落ち込むことなくまい進できるように身体的・精神的にも、適度なバランスが保たれることを願っています。当相談室も若干のお休みをいただき、来週からの体制作りに思慮をめぐらす毎日です。

 この1ヶ月の間の社会事象で気にかかることは、愛媛県での受刑者脱走(22日後に身柄確保)、滋賀県警の19歳巡査の上司警察官射殺、TOKIOメンバーの強制わいせつ容疑(書類送検)でしょう。今日は巡査の上司射殺の件をとりあげます。高校を出て警察官になるべく警察学校へ入ります。治安維持の闘士を仕事として選択したわけです。19歳とはいえ、心得は立派なものと思います。自己犠牲の精神も時として大事になります。まずは自分よりも他人を優先させる精神が感じられます。彼もこのような気持ちを当然抱いていたと想定できます。そして、警察学校では、礼節をはじめとして警察官としての心得、身体的・精神的訓練、各種法律や職務執行のための諸々の知識や技術の習得、柔道や剣道などの武道の訓練と段位取得、拳銃操法など、一人前の警察官ができあがります。勿論、この時点では警察官としてのスタートがきれるための基準をクリアするにすぎませんが、卒業して第一線での現場実践で、さらに訓練を積み重ねて磨きをかけていくわけです。この初心はその後も警察官である以上は、持ち続ける必要があります。交番勤務で何が彼を狂わしたのでしょうか。一概にこれだ・・・とは言いがたいものがあります。

 警察学校では、まじめに訓練に勤しんでいたものと思います。ですから、入校の動機や在学中の指導や監督などが間違っていたとは思えません。交番勤務ではどうでしょうか。通常数名の警察官が交代で勤務しています。ここには、巡査部長(主任)という上司がいます。彼は上司との折り合いが悪く、気が合わなかったかもしれません。この点は一般社会でも、どこでもあり得ることですが、彼の人間関係のとり方に問題があったようです。嫌と思える上司はいるものです。うまくやろうとする術は彼には備わっていなかったと想像できます。そうなると、毎日が苦痛になり、何とかしようとするのが、また社会人でもあるのですが、ここでも彼は良識ある社会人にはなりきれなかったわけです。上司から叱咤されたことへの恨みが今回の射殺の動機のようですが、誤った拳銃の使用をしてしまったところは、短絡的で警察官として第一線に出て勤務する素養が備わっていなかったともいえます。また、交番勤務での指導・監督のあり方、さらに上司である係長や課長などの指導・監督のあり方と見極めなども問われることになります。                             

 結果論として、彼はやはり警察官として採用されるべきではなかったとはいえ、誰が当初からそういいえるかどうか、難しい問題になります。いい訓練をいくらしたとしても、人間性が出てきます。いい人間性ならば問題はありませんが、悪性が出てしまえば、訓練も地に落ちていきます。彼に日ごろの勤務態度に問題がなかったとはいえ、内心は上司への恨みや辛み、不平や不満、殴りたいほどの感情の憤りが射殺という警察官としてあるまじき行為へと拍車をかけていったと想定できます。19歳という若さです。いろいろな面で未熟さが点在します。まわりの勤務環境はどうだったのか、コミュニケーションはとれなかったのか、誰か相談する人がいなかったのか、また逆に彼の話を聞く人はいなかったのか、誰にも相談せずに最悪の行為へと自分を追いやってしまった彼の気持ちには計り知れない恐ろしさ感じもします。拳銃使用が認められる警察官の訓練や育成のあり方、警察学校卒業後の第一線での指導のあり方など、育成内容を吟味していただきたいものです。それにしても、上司の叱責で恨みを抱き、自分でも収拾がつかず、自分も周りも見えなくなり、積もり積もって爆発してしまうという短絡的で本来的な資質を彼は持ち合わせていたものと理解できます。いわば、凶器が狂気を生んでしまったわけです。本当にお気の毒としかいいようがない事件でした。被害に遭われた方のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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