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スタッフブログ

世相観⑫

 日本という平和な国、社会、地域に生きている者として、その平和感に浸っているわけにはいかない内外の問題が、多々あります。政治上では、安倍総理が北方領土問題の解決に意欲を燃やしています。領土問題と並行してロシアとの平和条約締結への意欲を強く協調しています。「固有の領土」という概念と「4島返還」がセットになっている感がしますが、どこかで妥協しようとしている感もしなくもありません。国家間の駆け引きがヒシヒシと伝わってきます。

 沖縄県民投票が行われ、辺野古埋め立ての反対が71%を占め、投票資格者総数の4分の一を超えました。普天間飛行場の辺野古移設に伴う埋め立ての賛否が問われたわけですが、長い道のりを多額の税金を投じてまで、そして反対派を押し切って進めること、双方とも妥協はしないで、さらに長い年月をかけて戦うこと、どう考えても終着点が見えてきません。日米安保条約がある限り無理ですね。国もここまで推し進めてきて後戻りはできないでしょう。さらに溝が深まる中で埋め立てが強硬に進んでいくことでしょう。この基地をなくして、その代わりの移転はしないことを日米が決定することしか方法はないわけですが、それができない、しないところに沖縄国民の民意をよそに進められていくこと、政治とはこのようなものか・・・とも考えてしまいます。

 もう一つ、厚労省の不適切統計問題で組織的隠ぺい工作はない、と「特別監査委員会」は否定しています。「甚だしい職務怠慢」は当然としても、国家公務員の職務は、国の方針に沿った職務にマッチした職務の推進でなくてはならないわけで、そこには少なからず政治の関与があり得るということは、素人でも直感するところです。一定の範囲や限度を越えてはならない職務という特色から、いろいろな問題や課題が生じてくることでしょう。

 国際的には、米朝首脳再会議がありました。物別れに終わったようです。あくまでも国連決議に沿って、単に経済制裁の解除に惑わされることなく、厳正に世界の脅威を軽減する立場から対処して欲しいものです。日本もそろそろ独自の対処をしていかなくては、特に懸案の拉致問題は時間がありません。日朝会議の行動に移すための組織体と足がかりを結成すべきでしょう。政治的決断と決心が求められます。オリンピックどころではないかもしれません。

 心が研ぎ澄まされる話題もありました。競泳女子の池江選手が、自身の白血病との診断をツイッターで公表したことです。全国から多くのメッセージが寄せられたようですが、「自分に乗り越えられない壁はないと思っています。必ず戻ってきます」とつづっています。これからの選手です。越えられない壁はないでしょう。単なる一言、二言が人の心に感動を呼び起こし、生きる力・意欲を醸し出してくれます。前に進むための決意と準備が求められます。

 当相談室も、前に進むこと、その障害を取り除くこと、いい今日、もう少しいい明日、必ずやいい将来を瞼に焼き付けることをモットーにしています。

                        YKカウンセリング&心理相談室

                              代表 山田 幸一

 

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