世相観⑬
4月となりました。早いものです。「光陰矢の如し」、どんどんと時が過ぎ去っていきます。あれこれやろうとしては、しおれ、また立ち止まり、事はうまく運ばないことが多い今日この頃です。そして、心を入れ替えては前に進もうとします。失敗の経験があれば、次は少しははかどり、前よりもうまくいく機運が感じられ、やる気と自信が蘇ってきます。この繰り返しですね。これが人生というものでしょう。よいことも、わるいことも、すべて受け入れて、いずれはよいことを多く成していくことができるというものです。
元号が決まりました。来月から「令和」が用いられます。なかなか大変な作業になったわけですね。国の成すことですから。一般市民からすれば、その作業の大変さは感じることなしに、新元号を使わせていただけるわけですね。この作業に携わることができるのは、一握りの人々なわけですが、使うことができるのはすべての日本人ですので、その一人として喜び・敬意・信頼・希望を持って今後の人生を全うしたいものです。こういう時は、幾分とも新鮮な気持ちと前進の気構えが内心に伝わってくるものです。そして、いろいろなことを大事にしたい気持ちにもなります。
3月中にも日本の内外に様々な出来事が起こりました。政治的には、「統一地方選(11道府県知事選)の告示」「2019年度予算101兆円が成立~100兆円を超えたのは7年連続で過去最高」、国際的には、「17年2月にマレーシアで起きた金正男氏殺害で殺人罪に問われたインドネシア国籍の女1人を釈放」「ニュージーランドのモスクで銃乱射、50人が死亡」、経済的には、「みずほが6800億円の損失計上を発表」、社会的には、「ゴーン被告が保釈」「江東区のマンションで80歳女性を強殺、3人逮捕」「児童虐待の2018年度の摘発、過去最多の1380件、被害児童は1394人」「杉並区のアパートで32歳女性を殺害、容疑の乳児院同僚の男を逮捕」等々、人間の持つ強欲や身勝手さが感じられます。
人の相談を誠実に受けたり、カウンセリングを実施している身としては、全面的に自己の内面を表に表すことなく、冷静沈着な判断が求められます。まずはその人の身になって考え、行動することが要求されます。自分はさておき、人を優先させる社会には、上記のような痛ましい犯罪行為は起きないと信じたいと思いますが、生身の人間の成す技ですから、誰かがどこかで制御してあげないと、世の中の統制が取れず、どんどんと崩れていきますね。こういう社会にあっては、相談室の存在も、どこか意義があると思うしだいです。悩み多き人は是非お越しください。そして、肩の荷を下ろしていただきたく思います。
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